2013年05月17日

楽器?美術品?

コンサートの目玉は1953年頃にカワイが当時の最高級アップライトピアノの試作として作った日本に1〜2台しかないピアノでおよそ30年前に義兄が浜松のショールームで見て購入したものです。
蓋は3段階に開きスライドさせて立てる譜面台、前から観るとグランドピアノ、ルノワールの絵に出てくるような美しいピアノでした。象牙の鍵盤も温かみがあり、金色のKAWAIのアンティークの文字はため息の出る様な美しさです。
演奏会の翌日、隣りの部屋に運ぼうとしましたところ廊下の角が曲がり切れなく、ギャラリーとして部屋を使用するにはとても2台は置いておけず、利用価値の多いグランドピアノを残してこのアップライトを手放す事になりました。
泣く泣くの決断でしたが、オープン記念のコンサートのために分解して再生され楽器としての役目が出来たのですから良しと思わなくてはと。それにしても私自身がまだ2台のピアノを弾き比べたのを聴いていないのが何とも残念、こんなものなのでしょうか、手放すと解っていたのならビデオにでも撮っておけば良かったのに。
少しでも多くの人に観て、聴いて癒されるような場所に行ってくれればと祈っています。
あ〜譜面台を付けて蓋を開けた写真を撮っておけば良かった


蓼科 041

sawada_tomoko at 23:46│Comments(0)TrackBack(0)

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