2010年10月17日

観るほどに

e5db1ece.jpg10月の第一・第二の休みは文楽と歌舞伎が続きました。
歌舞伎はもう随分前からですが文楽は4回目。年に一度名古屋でそれもたった1日だけの公演です。
学生時代に人形劇をかじっていた、そんな興味の延長からでしたが回数を重ねるごとにはまっていきます。
今回夜の部は「曽根崎心中」で暗闇に浮かぶ心中の場面は人形とは思えないほどの動きで、一体を三人で操るのに二人が絡む場面の多い中、六人が見事に頭・手足となり狭い空間をそれこそ「あ・うん」の呼吸のタイミングですり替わるその素晴らしさにはゾクゾクします。
歌舞伎は私達同世代の役者さんがそれぞれ頂点に立ち円熟の時を迎えている一方、その息子さん達の成長がこのところ素晴らしくなって、芸を継いで行くという素晴らしさと大変さが回を重ねて観続けているとよく解り今からがますます楽しみになっていきます。
今の18代目の勘三郎さんの襲名までは高いチケットを「う〜ん」と言いながら買って観ていたのですが、それ以後ここ数年は旅行社のマリオットホテルでのランチバイキングを食べてから鑑賞という、申し訳ないほどお値打ちで楽しいツアーにはまつて御園座の歌舞伎は春・夏必ず出かけています。
席は3階ですがもう十分楽しめて、今回は「○○屋!」と声をかける「大向こう」さんの後ろの席でさらにワクワク度は全開でした。
幕が上がった時真っ赤な段上にずらりとお囃子が並びせりから役者さんが上がってくれば「この日本の伝統芸能はどこの国にも負けへんで〜」と手の痛くなるほどの拍手を送りたくなります。



sawada_tomoko at 08:44│Comments(0)TrackBack(0)

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